コーヒーの木

コーヒーの木はおおまかにいって、アラビカ種とロブスタ種に分けられます。アラビカ種は中南米でよく栽培され、ロブスタ種は東南アジア・アフリカに多いです。ただ、ブラジルやインドネシアなどコーヒー産出国では両方が栽培されています。コーヒーの栽培に適してる地域は、一般的に北回帰線と南回帰線の間といわれています。

 

トラジャ

インドネシアのスラウェシ島に住む少数民族がトラジャ族です。

「トラジャ」という単語は、ブギズ族の言語で「高地の人々」を意味する「ト・リアジャ」(to riaja)を元にしています。トラジャでのコーヒー生産は第二次世界大戦以前から行なわれ、オランダ王室御用達に指定されるほど高い評価を受けていましたが、インドネシア独立後オランダ人が去ると衰退しました。この荒れたコーヒー農園再興に尽力したのは、日本のキーコーヒーでした。1978年に「トアルコトラジャ・コーヒー」として販売を開始しました。トラジャ人労働者が収穫・乾燥して、選別と豊かな湧き水を用いた洗浄を経て出荷される豆は世界中から高い評価を受けています。

近年は新規に参入する企業も増えています。

 

 

バリコーヒー

インドネシアはたくさんの島からできてる国です。その島々地域によってコーヒーの種類、入れ方、味の嗜好がさまざまです。バリでは極細に挽いたコーヒーの粉に、砂糖を入れて直接お湯を注ぎます。日本のインスタントコーヒーみたいな入れ方です。しばらくおいて、粉が沈んだらその上澄みを飲みます。

ンドネシアではコンデンスミルクを使うことが多いです。比較的、甘い物好きですね。もし、ご希望あればお作りします。お気軽にリクエストください。シアではコーヒーは元気が出る飲み物だそうです。

 

ダッチコーヒー(水出しコーヒー)

ダッチとはオランダ人のことです。戦前のオランダ領インドネシアでは、苦味やえぐ味の強いロブスタ種のコーヒーが栽培されていたため、水による抽出法が考案されたと言われています。

現在では、アラビカ種やアイスコーヒー用のブレンドコーヒーを使用したりします。

低温長時間抽出で時間をかけて抽出するので、時間がかかりますが保存性に長け独特の風味をだします。

新鮮な豆を使用しないと雑味や風味が損なったりしますし、湿度気温季節に左右されてデリケートな飲み物です。

 

アメリカンコーヒー

本来はアメリカンコーヒーとは、シナモンローストの浅煎りコーヒーをいいます。

開拓時代のアメリカではドリップやコーヒーミルなどがなかったので、プレス式といわれるコーヒーを淹れていました。

ただ、昭和の頃は薄いコーヒーの代名詞としてお湯割りなどでアメリカンコーヒーと称してました。

当店のアメリカンコーヒーはキリマンジャロをベースにシナモンローストに仕上げた豆を使用して、こくのあるアメリカンコーヒーを提供させていただいております。

コピルアック

コピはインドネシア語でコーヒーのことです。ルアックはやはりインドネシア語で、じゃこうねこ(麝香猫)のことをいいます。

インドネシアの農園ではロブスタ種のコーヒーの栽培が盛んで、そのコーヒーの実はじゃこうねこの大好物です。コーヒーの実は果肉は消化されますが、コーヒー豆となる種子はそのまま排泄されます。その種子を集めてインドネシア人は乾燥させてコーヒー豆としていました。

最近ではアラビカ種の豆もじゃこうねこに与えてアラビカ種のコピルアックも作っています。世界でも珍重なコーヒーとして高額で取引されていて、幻のコーヒーと言われています。

映画『かもめ食堂』で主人公がコーヒーを美味しくいれるおまじないとして、コピルアックとつぶやくシーンでも有名です。